世界の黒澤明監督がかつて愛した札幌駅前通(中・喫茶編2)

 活字の世界へ足を踏み込んで半世紀近くになるが、1970年代初め、2年ほどOL生活を送ったことがある。鬱々とした日々の救いは、ランチタイムに喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読むひと時だった。 そんな時に立ち寄った一軒が、和田義雄さんが、中央署の前で経営していた喫茶「サボイア」。店にはオーナーの著書『札幌喫茶界昭和史』が置かれていて、それが当時の私のバイブルと...

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