【無料公開】ナマコ養殖、生乳の生産・流通……土地の買収、土地有効利用等の不動産事業も 東京・銀座の不動産業「彌生グループ」が〝本気で〟北海道に貢献する!

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彌生グループの公式Webサイト

 東京・銀座に本社を置く不動産業「彌生興業」(東京都中央区、長谷川尚功代表)。多方面に事業を展開する同社は、2年ほど前からグループ企業を通じて北海道へ進出。まず取り組んでいるのが「ナマコの養殖」と「生乳卸・生産」だ。1次産業参入を通じて北海道の活性化に貢献する、というグループの狙いとは。

 東京は山手線・有楽町駅から至近という都心のど真ん中に自社ビルを所有する彌生興業は1891年(明治24年)に創業。その後、不動産賃貸を中核としながら、民泊、ゴルフ用品製造販売、空手塾など各種の事業を手がけてきた。その中で近年検討してきたのが北海道への進出だ。

 その手始めに、子会社を通じて2年前から開始したのが胆振管内豊浦町での「ナマコ養殖」だ。2024年6月に同町内で「北海道海洋生物研究センター」の試験棟が完成し、年間1200万尾のナマコ供給を計画。その後は段階的に施設規模を拡張し、6年後の2030年に240槽の水槽で年間2億4000万尾の供給を目指すという。

 同センターの担当者は「ナマコは海の中の生態系で、ミミズのような存在。縁の下の力持ちのような役割を果たしている。海外では乱獲でナマコが海域から姿を消すと、魚の水揚げがどんどん減っていく傾向が出ている。育てる漁業が注目される中、ナマコを放流することで環境が改善することから、その存在がますます重要になり、豊かな海づくりに貢献できると考えた」と話す。

 ナマコに続いて、昨年度からスタートしたのが生乳の自主流通。まず卸・販売を手がける「やよい牛乳」(札幌市中央区)と生産者5戸が所属する「やよい浜風」(釧路管内浜中町)の2社を設立した。さらに昨年8月には根室管内中標津町で同じく生乳の生産から流通までを手がける「ループライズ」(秋田聡代表)が傘下に入った。

 生乳の生産と販売を分離する「やよい式」というビジネスモデルを導入。JA系統外、いわゆるアウトサイダーとして、主に道外乳業メーカーへ生乳を販売している。

 この道内進出をサポートしたのが、日高管内新ひだか町の建設業「プライム」代表を務める木原廣氏。内装仕上げを手がける木原氏は、そのかたわらで幅広い人脈を持ち、ナマコの養殖や生乳の卸販売業に道筋を付けたもの。また同グループによる札幌市中央区の新築ビル取得を橋渡しするなど、本業である不動産事業にも尽力している。

 同グループは昨年5月、ビルの取得に合わせて道内事業を統括する「北海道彌生ホールディングス(YHD)」を設立。木原氏も自身が代表を務める4社とともにグループ入りし、道内事業推進を引き続き支えていく覚悟だ。

「北海道の豊かな資源を生かす1次産業への参入を通じて北海道の活性化に貢献したい、という(長谷川)代表の思いをともに実現していきたい。毎年新たな仕掛けを考えています」(木原氏)

 新年度は1次産業に関連した新たな投資を行う予定となっており、4月以降に発表するとしている。詳細はあらためて本サイトでも報じる予定だ。

※2026/4/8 15:00追記

見出し並びに本文中にある「JA北海道中央会公宅を取得」はその後、同社による取得ではないことが判明したため修正しました。

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