【続報・独自】長谷川岳が“メディアハラスメント”を訴えた件でHBCが“謝罪” 顛末は28日14時からの「今日ドキッ!年末SP」で放送か?【無料公開】

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長谷川岳氏

 北海道選挙区選出・自民党参院議員の長谷川岳氏が道や札幌市、民間企業の幹部と名古屋市内を視察した際、懇親会会場でHBCがカメラを出席者に向けた、として抗議していた問題。その後、HBCが長谷川氏と“謝罪”を含め、手打ちをしたという情報が入ってきた。

 視察の詳細は24日に当サイトで報じた通りだが、記事の公開後、長谷川氏は「民間企業の方を含む懇親会の参加者を一人ひとりカメラで撮影するのは『メディアハラスメントだ』と感じ、HBCに伝えた」とコメント。

 一方のHBCは「懇親会の会場で取材を行ったことは事実」とした上で「取材過程や内容の詳細は控える」と回答していた。

 本サイトはその後も複数の関係者に取材を進めたところ、HBCの取材過程は以下のようなものだった。

 まず、視察自体の事務局は札幌市の経済観光局経済戦略推進部だったことから、HBCは事前に同部に長谷川氏の取材を申し込んだ。

ただ同部は、視察の目的がスタートアップ企業が業務を行う民間運営施設であることから、テレビカメラが中で撮影することは難しいとの判断で、HBCの取材を断った。

 HBCはそれにめげず、懇親会会場だった名古屋市熱田区の飲食店にカメラを配置。バスで到着した長谷川氏ら参加者一行の20人を撮影した。

 この時、長谷川氏ではなく、同行していた札幌市の幹部が「取材は断ったはず」として、カメラを回すのを止めるよう注意したのだという。

 ただ、HBCの取材自体は会場内、つまり私有地に入ってまで行われたわけではなく、あくまで公道からのようだ。

「議員も役所の人間も公人。公道から撮影を含む取材をすること自体に違法性はないだろう」(札幌市政担当記者)

 それ自体は当然、長谷川氏も認識しているのであろう。だから自分ではなく、民間企業の懇親会参加者に対してカメラを向けたことを「メディアハラスメントだ」とHBCに主張したわけだ。

 HBCは、長谷川氏の抗議を受けて氏と複数回、面談した。最終的には12月25日に報道局の幹部が“謝罪”した上で、今回の視察や今年の“炎上”について、長谷川氏からコメントをとったという。

 報道部に在籍していたことのあるHBC関係者は「たとえ民間企業の参加者がいたとしても、公道からの取材撮影で長谷川氏に抗議されるいわれはない。もし本当に謝罪したのであれば“報道のHBC”の名折れではないか」と苦言する。

 同じ25日、札幌市長の秋元克広氏が定例記者会見を開催。HBCの番記者は秋元氏に、視察について質した。

 秋元氏は市幹部ら7人が視察に同行し、旅費は約60万円であったことや、懇親会は参加者が私費で支払ったことを説明。

 その上で「長谷川氏が視察を勧めたことはあったかもしれないが、視察に行く判断は市が行った」などと回答。あくまで市のハンドリングで視察が行われたことを強調していた。

 HBCは本記事公開と同日の28日土曜14時から、看板番組「今日ドキッ!」の年末スペシャルを放送する。視察の取材は番組内で流す長谷川氏の特集の一環とされる。

 1月13日発売の本誌財界さっぽろ2025年2月号、およびその前日朝9時から公開予定の当サイト2月号分記事では、今回の顛末を含めた札幌市に関する特集や、長谷川氏の政治資金収支報告書に関する記事を掲載する。こちらもどうぞご期待ください。

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