ことばの番人/従属の代償 日米軍事一体化の真実

「申し訳ありません」 この本を手にとるや、ぼくはうなだれた。『ことばの番人』(髙橋秀美著、集英社インターナショナル発行・集英社発売)の〝腰巻〟(帯紙)にはこうある。「目を覆うばかりの誤字脱字の氾濫。事実関係を無視したデマの垂れ流し。これでよいのか?――校正せよ!」と。 本文を読んでさらに驚いた。言語学の碩学・大槻文彦が著した『言海』という、わが国初の近代的な...

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