『二人キリ』『恐怖の正体』

 この1カ月、オナニーを覚えたてのサルか中学生の如く頭の中は「不条理」でいっぱいだ。 去る6月3日は、チェコ・プラハ出身の小説家フランツ・カフカの没後100年にあたった。そのため4月から6月にかけてカフカ関連の本がたくさん出版され、ファンを喜ばせた。 ぼくも青臭い中学生の時にアルベール・カミュの『異邦人』、ヘルマン・カール・ヘッセの『車輪の下』、そしてカフカ...

(残り2268文字)

こちらもおすすめ