【独自・無料公開】北広島市の次期市長候補はファイターズと〝親密な人物〟

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川村裕樹北広島副市長

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北広島市役所

 北海道日本ハムファイターズの本拠地移転を誘致した北広島市。現在、ボールパークを核とした再開発が市内各地で行われている。
 そんな市政のかじ取りを行う現市長の上野正三氏は今期限りで勇退の見込み。その後継には今春の人事で副市長に昇格した川村裕樹氏が最有力視されている。
 川村氏は札幌開成高校の野球部出身。1988年夏にはチームの4番打者として甲子園の土を踏んだ。卒業後は広島町(当時)に入庁。2015年4月から企画財政部次長としてボールパール誘致の責任者として交渉役を務めた。17年には企画財政部長とボールパーク推進室長を兼務。その後、経済部長を経て現職に就いた。
 川村氏が球団上層部と距離が近いのは、周知の通り。事情に詳しい関係者によると「とある球団幹部は川村さんに次期市長になってもらいたいと周囲に漏らしている」という。
 ファイターズサイドからすると、懇意にしている川村氏がトップとなれば、球団の要望がこれまで以上に通りやすくなり、球団運営に計り知れないメリットが生まれることだろう。
 しかし市民からは「北広島はファイターズの操り人形になるつもりか」「一企業の意向によって市政運営が左右されるのはいかがなものか」といった声も上がる。
「川村さんの功績は誰もが認めるところだが、行政手腕と政治手腕は別物」(前出関係者)と拭いきれない〝出来レース感〟に首をかしげる。
 このほかの候補者として、同市前道議の小岩均氏らの名前も挙がっている。

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