『二人キリ』『恐怖の正体』 酒井雅広 2024年04月12日 09:00 2024年5月号 有料記事 Tweet 脳の記憶容量には限りがあるに違いない。おかげで読めない文字やわからない言葉が多すぎて蹴躓き、腹立たしいやら恥ずかしいやらで日常的に悲傷しんでいる。 世の中にはカメラやコピー機のように知識を記憶していく人がいる。だが、このぼくときたら「鳥頭」とか「笊頭」の類いで、知ったそばから忘れる、あるいは最初から記憶さえしていない。 とはいえ、若いころは〝記憶のだだ漏れ... この記事は有料記事です。(残り2340文字) 有料会員に登録するログインする