【配信限定・無料】3月しか買えない!きのとやの超ロングセラー・ 37年ナンバーワン「ストロベリーザーネ」のヒミツ

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1991年当時の「ストロベリーザーネ」「ザーネ」はドイツ語で生クリームのこと

 タイトルを見て違和感を感じた人もいるかもしれない。「3月しか買えない!」のに「超ロングセラー」って何のこと?――
 きのとやでは月ごと〝季節のケーキ〟を提供しており、つまり1年で12種類ある。そのラインアップの中で、3月限定の「ストロベリーザーネ」が37年、ずっと人気トップ。
 野球に例えるなら、選手の調子によってスタメンの顔ぶれは変わっていくが、37年もの間、不動の4番バッターだ。
 きのとやの創業は1983年。ざっと40年前である。「ストロベリーザーネ」は社の歴史とほほ同じ。
「小学生の頃から食べて続けている」「親子3代で食べています」といった声が多数、きのとやに寄せられている。
 ケーキの世界にも当然、流行はある。「ストロベリーザーネ」が変わらずトップなのはなぜなのか。
 誕生のきっかけは「おいしいモノとおいしいモノを組み合わせたら、きっといいモノになる、といった考えからでした」(広報担当、以下カッコ内同じ)
 ストレートな発想の通り、見た目もシンプルなデコレーションケーキだ。
「あえて派手なデコレーションをしていません。カスタードクリームに覆われたイチゴ、次がババロアの層、スポンジ、そして一番下がクッキー生地、という組み合わせになっています」
 一番目を引くのは、大粒のまるごとイチゴのぎっしり感。ファミリーサイズの「ストロベリーザーネ」なら、スーパーの1パック分以上が確実に入っている感じがする。
 イチゴは果肉感と甘みと酸味のバランスを最優先し、毎年、選び抜く。ブランドの有無は関係ない。ある時期、有名な大粒品種「あまおう」を社内で検討したことがあるが、酸味がちょっと弱いとしてあえなく却下されたという。
 スポンジは創業以来、きのとやの独自レシピで作られているオリジナルタイプ。卵をたっぷり使い、しっとりふわふわ感が味わえる。また、クッキー生地も道産バターをたっぷり使った香ばしさ。
「それぞれの部分に徹底してこだわり、味のバランスを大事にしています」
 流行に流されない、こだわりのベストバランス。それが40年近く愛され続けている理由かもしれない。
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 販売期間は3月31日まで。スモールサイズ(直径13.5㎝)、ファミリーサイズ(直径18.5㎝)の2タイプある。
 販売店はきのとや白石本店、琴似店、大通公園店、大丸店、丸井今井店など。

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