【無料公開】2023年秋にも、北海道新聞が夕刊廃止【7月号先出し】

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 道新が今秋、夕刊廃止に踏み切る。関係先との調整に入っている段階とみられ、早ければ9月末が最終発行日となる。

 ご存じの通り、新聞業界を取り巻く環境は厳しい。発行部数・広告収入の減少はどこの新聞社も同様だ。昨今は、世界情勢の不安や物価高などの影響から、印刷経費も上昇している。インク代や電気代の高騰はもちろん、とくに顕著なのが用紙代だ。

 道新も、夕刊廃止はここ10年スパンの検討案件ではあったが、具体化するまでには至っていなかった。ところが、用紙代の高騰により、今年5月ごろ、具体的な検討にかじを切った。

 当然、それを届ける販売店も反応も気になるところ。夕刊廃止は販売店の人手不足も影響しているようだ。
 経費削減から、札幌市内に配布している生活情報誌「さっぽろ10区(トーク)」も今夏、週2回の発行から1回に縮小するという。

 道新経営管理局法務広報グループは、夕刊の廃止について「決まっていることは何もありません」、さっぽろ10区の縮小について「現時点でお答えできることはありません」としている。

 6月15日発売の本誌7月号で夕刊廃止に関する詳細、販売店側の反応などを報じる。

 ※道新に送付していた質問状の回答が得られたため、追記しました(2023年6月6日)。

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