「ゼロからの『資本論』」「文豪たちが書いた酒の名作短篇集」

   わが家の汚部屋の書棚に死蔵状態の本がある。カールマルクスの「資本論」(向坂逸郎訳)だ。買ったのは約50年前。以来、読了したことは一度もない。理由?ぼくの頭が悪いのか、同書が信じられないほど面白くないのか、または、その両方?いやいや、理由の最たるものは、悪文だからである。「資本主義的生産様式の支配者である社会の富は、『巨大なる商品集積』として現われ...

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