アークス【IR特集】

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横山清社長

デジタル化、SDGsなど社会が求める要請に敏感に対応

 北海道・東北最大手の地域密着型スーパーマーケットチェーン。2021年4月には栃木県を中心に食品スーパー31店舗を展開するオータニがグループ入り。北関東でも存在感を増している。 
 22年2月期の連結決算は、売上高5775億6800万円(前年同期比3.7%増)、経常利益173億600万円(同11.3%減)、当期純利益103億400万円(同20.5%減)。巣ごもり需要の反動、消費者の節約志向及び低価格志向、さらには仕入価格及び販管費上昇など厳しい環境下で一定の業績を上げた。
 当期はデジタル対応が目立った。21年11月に「アークスアプリ」をリニューアルし、会員数は約8割増加。また、各種位置データを活用して買物行動を把握する実証実験も開始した。さらに、「アークスオンラインショップ」も開設。札幌市内約22万世帯を対象にスタートしたが、22年4月時点で札幌市及び石狩市の一部を含む約68万世帯まで対象エリアを拡大した。
 経営の最重要課題と位置づけている地球環境問題並びに人口動態の変化対応などを含むサステナビリティを巡る諸課題への対応も進めている。21年11月に「SDGs推進委員会」を設置し、22年3月に「サステナビリティ推進委員会」へと名称変更。「サステナビリティ推進方針」及び「サステナビリティに関する重点課題」を策定し、「PDCDA」サイクルに則った各種取り組みに着手している。

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2020年11月オープンの「スーパーアークス東苗穂店」。年度末の店舗数は375店舗。

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