蠢く札幌市長選、荒井優出馬検討
次期札幌市長選まで1年あまり。道新が先んじて、中道改革連合で元衆院議員の荒井優氏が「立候補を検討している」と報じた。4月24日付けの一面(デジタル版は同午前4時配信)だ。
荒井氏にはかねてから次期市長選挙への出馬説が浮上していた。野党代議士を経験した一方で、若手経済人らとの独自の人脈を持ち、保守層にも浸透している。自身も経営者だったことから顔が広く、道内の有力経営者からは「応援できる人材の一人だ」との声も少なくなかった。
荒井氏は1975年札幌市生まれ。中学時代からは横浜市で育った。早稲田大学政治経済学部入学。卒業後の99年にリクルートへ入社。その後、留学やベンチャー企業での勤務を経て、2008年にソフトバンクへ入社。社長室へ配属され、11年の東日本大震災発生後は震災復興支援財団の専務理事を兼務した。
16年に、父で立憲元衆院議員の聰氏が理事長を務める学校法人「慈恵学園」が運営する札幌新陽高校の校長に就任。
21年の衆院選で父の後継として北海道3区に立憲公認で出馬。このときは自民党の高木宏壽氏に惜敗したが、比例で復活当選を果たした。昨年10月の衆院選では小選挙区で高木氏を破るも、中道で出馬した今年2月の選挙では落選。比例復活もできなかった。
道新は記事内で「(荒井氏は)将来的に中道を離党する方向で調整しており、現在3期目の秋元克広市長の動向などを見極め、(出馬を)最終判断する」などとした。
現職の秋元氏は現在、賛否が分かれる政策課題に意欲的に取り組んでいる。そのため、今期限りでの勇退説もささやかれているが、現時点で本人は自身の進退を明らかにしていない。
「立憲系、連合が支える秋元さんが態度を表明してからでないと、当然、荒井さんも踏み込んだ発言はできないだろう」(マスコミ関係者)
荒井氏も道新の取材に対して「(中略)秋元市長が進退を示していない中、コメントすることは特にない」と発言している。
一方で、荒井氏は市長選出馬に関心を示しており、道新の記事にあるように、中道離党の動きについて本誌も情報をキャッチしていた。
しかし、なぜこのタイミングで同紙が「荒井氏の出馬検討」を報じたのか。
「4月30日に中道の北海道組織発足の会合が予定されている。本人は今も出欠を悩んでいるようですが、中道離党を前提に荒井氏がその会合を欠席するという話がある。実際に欠席した場合、政界、メディア関係者が何かしら勘繰る可能性がある。そうなる前に『先んじた』のではないか」(別のマスコミ関係者)
本誌も、荒井氏を取り巻く札幌市長選の動きを既報してきた。過去の関連記事を無料公開する。財さつJPでは市長選に関する速報も投稿予定だ。