【再編集】生乳・てん菜・コメ、そしてJAグループの行く末は~北海道酪農クライシス
2021年末の「牛乳廃棄騒動」からはや1年。11月からの飲用向け牛乳値上げや長引く物価高を背景に、今年末は昨年以上の廃棄騒動が起きるであろうことは確定だ。コメの「水田活性化交付金」厳格化や砂糖の在庫過多といった道産農産物にかかる危機的状況は、降って湧いたものでも、新型コロナウイルス禍によって突如もたらされたものでもなく、従前からの問題がコロナ禍によって顕在化しただけだ。
江戸時代の白米、ダイコン、豆腐になぞらえ「北海道の三白」と呼ばれるコメ、生乳、てん菜(ビート)の諸問題は、月刊財界さっぽろ本誌でも毎月ほかのどのメディアよりも詳しく取り上げてきた。以下、特別無料公開分をを含め、この1年の農業関連記事をまとめた。