【独自・無料公開】荒井優前衆院議員が札幌市長選出馬を決断!その思いを激白「チャンスがあればと考え、チャレンジできる環境をつくりたい」

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荒井優氏

 中道改革連合所属の前衆院議員、荒井優氏は来春の札幌市長選挙にかねて出馬を検討したが、このたび出馬を決断。きょう7月12日午後に開く自身の後援会会合に続き、本サイトにその思いを語った。あす13日午前には、中道改革連合に離党届を出すとともに会見を開く。

 荒井氏は1975年生まれ。札幌の小学校を卒業し、早稲田大学政治経済学部卒業後の99年にリクルートへ入社。その後、留学やベンチャー企業での勤務を経て、2008年にソフトバンクへ入社した。社長室へ配属され、11年の東日本大震災発生後は震災復興支援財団の専務理事を兼務した。

 16年に、父で立憲民主党元衆院議員の聰氏が理事長を務める学校法人「慈恵学園」が運営する札幌新陽高校の校長に就任。

 21年の衆院選で父の後継として北海道3区に立憲公認で出馬。このときは自民党の高木宏壽氏に惜敗したが、比例で復活当選を果たした。昨年10月の衆院選では小選挙区で高木氏を破るも、中道改革連合に移籍し出馬した今年2月の選挙では落選しバッジを失っていた。

 一方で、荒井氏に対しては衆院選以前から周囲に市長選出馬への待望論が存在。昨秋以降に後援会幹部や労組関係者などが荒井氏と協議を経て準備を進めてきた。衆院選落選後も「予定通り進める」(関係者)として秋元氏の退任表明を経た今秋以降の出馬表明を検討してきたが、一部地方紙の観測記事を元に報道が過熱していた。

 荒井氏は本誌の取材に対し、秋元氏がまだ退任を正式に表明していない、とした上で「以前から(関係者からの)お話はいただいていました。チャンスがあれば(挑戦したい)と考えています。そのために、チャレンジできる環境をつくりたいと思っている状況です」と説明、出馬の意向があることを認めた。

 2月の選挙に先駆け、党の方針に従い移籍した中道改革連合を離党することについては「立憲の人材局長時代から党職員の採用にかかわってしてきたこともあり、現状が苦しい中で頑張っている彼らのことは今でも感謝しています。そのけじめとして、13日に道の代表である神谷さんへきちんと自分の気持ちをお伝えした上で離党しようと考えました」と説明した。

 これまで国会議員として活動の拠点は衆院道3区内に置いていたが、事務所を近く中央区内に移転。「市内を歩き、市民のみなさんとの対話を重ねていきたい」とする。

 12日に開いた自身の後援会会合でも離党と市長選について支援者に説明。配布された活動報告には現在の率直な思いが綴られていた。以下に抜粋する。

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後援会会合で配布した活動報告「月刊ゆたか8月号」

 この半年間は自分自身を見つめて、多くの人の話を聞く時間でした。その中で気がついたのは、みんなの想いや熱量を受け止めることが、自分の力になっていくということでした。政党を離れると、一人です。でも、僕にはみんながいる、その思いで前進します。

◎中道改革連合を離党しました。

 所属している中道改革連合に7月13日付けで離党届を提出しました。今年2月の衆議院選挙を戦い、破れ、選挙後の混乱と復旧復興を中道所属の政治家としてこの6ヶ月間過ごしてきました。所属したのは短い期間でしたが、非常に思い出に残る時間となりました。

 選挙後から、今後について仲間や支援者の皆さんに相談する中、「何のために政治活動をしてきたのか」という初心に幾度も立ち返りつつ、以下の方向性を定めました。

1)政治活動を続ける(政治家を続ける)

 選挙が終わってから仲間や支援者の皆さんにお詫びと御礼に歩く中、今後の生き方について様々な選択肢があることを気付かされました。

「大学の理事長をやってくれないか」「経営難の学校を立て直ししてほしい」「会社の経営陣に加わらないか」などの政治家ではない人生を歩む選択肢。

 そして、「もう一度、衆院選で頑張ろう」「北海道知事を目指したら良い」「札幌市長選挙に出てはどうか」などの、政治家としてこのまま走り続ける選択肢。

 複数の選択肢を前にして、政治家は常にさらされて、常に批判を受けるが、それでも成し遂げる魂の炎があるか、が大きなポイントだと思いました。

 10年前に、尊敬する先輩に「あきらめろ、覚悟しろ、本物をつくれ」という言葉を頂いたことが記憶に蘇りました。

 政治家を続ける覚悟を決めました。本物をつくります。

2)人のために働く(生活に密着した仕事をする)

 国会議員として働いてきて思ったのは、永田町、霞ヶ関は「国家を語りすぎる」ということでした。

 僕は、ずっと「人に寄り添いたい」と思い仕事をしてきました。

 作家村上春樹氏の「卵と壁」というスピーチで「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」と述べています。壁とはシステムや組織、国家のこと。卵とは「壊れやすい殻に入った個性的でかけがえのない心を持っている」私たちのことです。システムとしての国よりも、それを構成する一人ひとりが豊かな人生を歩めるようにしたいと思っています。

3)荒井ゆたか個人として活動する(無所属になる)

 無所属で政治活動するのは、会社を辞めてフリーランスで働くような感じです。組織の支えが無くなり、批判にも個人として向き合うことになります。

 それでも、無所属になることで、これまでよりも多くの人の声を聞くことができると考えています。これからは、荒井ゆたか個人として、皆さんに向き合っていきます。

 北海道3区の有権者の皆様、支援者の皆様、党関係者には、改めて厚く御礼申し上げます。この場所からは卒業しますが、次のステージでも、皆さんからいただいてきたご厚情を胸に頑張ってまいります。ありがとうございました。

 なお、自身についての観測報道が相次いだことに関してはこう綴った。

「最近、札幌市長選挙のことがニュースで取り上げられ、それを見た知り合いから「出馬するんだってね!」と連絡をいただきますが、その都度、「僕は何も言ってないんだよね」と返信してます。「出馬を検討」「出馬へ」など新聞やテレビが掲載すると、読者や視聴者の中には「本人が言ったんだ」「聞いてなかったな」と受け取る方が少なくありません。報道の皆さんにも仕事があり役割があるのは重々理解していますが、時が来たら自分の言葉でしっかりと話しますので、大切な皆さんには、お待ちいただけたら幸いです」

 なお、現職の秋元氏は9月初旬の連合後援会総会を経て、退任を正式に表明する見込み。荒井氏の出馬表明や公約なども同じ9月を予定している。

 札幌市長選については、6月29日に地場上場IT企業「エコモット」社長の入澤拓也氏が出馬を表明。自民党も札幌市支部連合会を中心に選考委員会を組織し、8月中をメドとして候補の選定を行うとしている。

 本サイト別項記事では15日発売の月刊財界さっぽろ8月号発売に先駆けて「衆院議員、会社経営者…自民党に複数の“隠し球”」と題した記事を先行公開。自民党関係者が擁立を検討する一部候補の実名を挙げたほか、本誌締め切り後の情報も追記した上で先行公開しているので、こちらもご覧ください。

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