【速報・無料公開】札幌の建売住宅大手「札証物産」が2度目の不渡り手形を出し資金ショートも、営業継続のナゾ 負債総額は64億6206万円【追記あり】
札証物産の公式Webサイト
住宅メーカーの地場大手「札証物産」(札幌市中央区南7条西1丁目13-6-6、秋田雅幸代表)が2度目の不渡り手形を出し、資金ショートの状態になっていることがわかった。
同社は1965年設立。建売専門の住宅メーカーとしてトップクラスの実績を誇り、年間販売数トップに何度も輝くなど、長らく札幌の建売市場をけん引してきた。
東京商工リサーチの速報によれば、建売のほか注文住宅やリフォーム工事、アパートや駐車場経営など多角化を進め、21年8月期には売上高54億8005万円を計上。その後も積極的な営業展開を進め、2022年8月期まで4期連続増収と好調。だが直近の25年8月期は49億5748万円の減収となり、14億6340万円の赤字を計上していたという。
減収の背景としては人手不足による施工日数の長期化を要因とした商品の販売回転率低下、1億円超に上る重い金利負担により利益水準が低迷。建築資材の高騰も重なった。
事情にくわしい関係者は「昨秋以降、札証物産の建築確認申請が減少していた。半分近くに棟数が減っていた」と、同社の苦境を裏付ける。
その後も金融機関からの支援が必要となっていたものの、今回の事態となった。2025年8月期決算時点での負債総額は64億6206万円(東京商工リサーチ調べ)。
同社は今回、2度目の不渡りを出したことで銀行取引停止処分を受けたとされる。前出関係者は内情をこう明かす。
「昨年9月、札証物産は札幌市中央区南7条西8丁目の本社ビルから中央区の現住所に移転し、跡地は昨年12月中旬に積水ハウス不動産が隣接地も含め約11億円で取得した。跡地部分の売却額は約7億7000万円という。当初はそのキャッシュをあてに当面営業を続けるのかと思ったが、それから間もなく、1月5日に1度目の不渡りを出している。代表者が債権者集会も開いたが、その場には金融機関も弁護士も来なかったと聞いている。そして今回が2度目の不渡り。銀行口座が凍結されては営業継続は難しく、破産などの法的整理が普通だが、現経営陣は営業継続を前提に詳細を検討しているようだ」
実際、現事務所での営業は本日も続いており、別の関係者によると、同社に対しては複数の企業が再建策を提示するなど、私的整理をもくろんでいるとの話もある。
本サイトでは今後も状況がわかり次第速報する。
※2026年2月13日 12:45 追記
札証物産のメーンバンク・青森みちのく銀行の持ち株会社「プロクレアホールディングス」(本社・青森県青森市)は2月10日付けのリリースで、札証物産の銀行口座停止処分により、同行に対する債務21億5400万円が回収不能になる恐れがあることを公表した(リリースのPDF)。

