【追悼】上田文雄さんが遺したもの─思い出を辿りながら─酒井雅広 記

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札幌市長となっても自転車通勤を続け、関係者を困惑させた(後に警備の関係で断念)

 追悼文は客観的に故人の足跡を記すべきである。しかし、ぼくは今回、それができない。上田文雄さんという偉大な先達を失った現実に向き合うのが辛いからだ。よって個人的な感情・思い出が入った文となることを許していただきたい。 果たされぬままの上田さんとの約束  雨が降りそうな空模様だった。天気予報も札幌市内は夕方から雨と報じていた。だが、ぼくは傘を持ちた...

(残り4642文字)

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