プロジェクト開始から8年、上富良野町が執念でつかんだ『泥流地帯』実写映画化
三浦綾子『泥流地帯』（新潮文庫）
[『氷点』『塩狩峠』など、作家・三浦綾子の作品は幾度となく映像化されてきた。しかし、上富良野町を舞台とした『泥流地帯』はいくつもの理由から不可能とされていた。地元の悲願がようやく本格始動する。（文中敬称略）
企画・監修は『おくりびと』監督
「しかし、ぼくは言う。再び土が息を吹き返すならば、それは日本の大きな利益なのだと。一度息を吹き返した土は、十...
（残り2100文字）
