【独自・無料公開】札幌ドーム・山川広行トップ体制継続へ

山川広行氏
大和ハウスプレミストドームを運営する株式会社・札幌ドームの山川広行社長が来年度も続投する。
同社は1998年10月1日設立。札幌市の第3セクターで、初代社長は当時の桂信雄市長が兼務していた。市長退任後も桂氏がそのポストに就いていたが、その後市長になった上田文雄氏が第3セクターへの天下りを〝禁止〟。
2代目の瀬戸武氏がJR北海道出身、3代目の長沼修氏はHBC出身と、そこから民間人がトップを務めてきた。
現在の山川社長は17年に北海道銀行副頭取から転じた。1956年12月10日、旭川市生まれ。北海道大学経済学部卒。79年に同行入行。入行同期には元頭取の堰八義博氏や現会長の笹原晶博氏がいる。道銀時代は、札幌駅前支店長、専務執行役員本店営業部本店長などを務めた。
札幌ドームの役員は基本的に1期2年。改選期だった昨年も山川氏の交代説が流れたが、結果は続投だった。そのため、任期途中ながら、今年も退任説が高まり、進退に注目が集まっていた。
札幌ドームは懸案事項だったネーミングライツ問題に決着がつき、昨年8月に大和ハウスプレミストドームとして再スタートを切った。しかしながら、ファイターズ撤退の穴は埋めきれず、経営状況は厳しいのが現状だ。
一方で、新規イベントの開催事業に注力。今年1月29日から2月2日までは世界で1億人以上がプレーする人気シューティングゲーム「APEX Legends」の世界大会「ALGSチャンピオンシップ」を開催するなど話題を集めた。
今年6月の株主総会を経て、山川トップ体制は正式に継続となる。体制継続の裏事情は2月15日発売の本誌3月号で。
