【不定期コラム・編集長のつぶやき】第5回・悲しい別れ

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 記者の資質に関する話の前に北海道観光機構会長だった小金澤健司さんが1月11日、急逝されました。1月6日、7日の新年会でお会いしたばかり。突然の訃報に言葉を失いました。

 小金澤さんに初めてお目にかかったのは3年前。国会議員、道庁幹部、経済人ら7、8人ほどの宴席でした。この日は今でも忘れません。知床遊覧船の転覆事故が起きた当日(4月23日)でした。偶然にも小金澤さんと席が隣同士。お酒を酌み交わしながら、さまざまな話題で話が弾みました。

 当時、私は6月人事で次期機構の会長が誰になるのか、さまざまな方面に探っていました。小金澤さんにも「今日は◯◯さんと◯◯さん(観光業界のキーパーソン)がいるので、後で水を向けてみようと思っているんです。誰か適任者はいますかね」と打ち明けたのを覚えています。

 まさか次期会長にそんな話をしていたとは……一人の記者としてはなんとも情けない、恥ずかしい話です。

 会長就任の一報の後、小金澤さんからすぐに電話がありました。
「あの時は会長就任の話をいただいていたけど、何も話せなくて申し訳なかったです」と。

 小金澤さんはいつも「私は小物の会長だから」と笑っていましたが、歴代会長の誰よりも北海道中を自ら訪れ、関係者とヒザをつき合わせてきたはずです。小さなマチにわざわざ足を運んでくれたことを喜んでいた首長もいました。小金澤さんを通じて、遠い存在だった機構を身近に感じるようになった観光や自治体関係者も多かったと思います。

 先週のお通夜で最期のお別れをしてきました。参列者数はもちろんですが、葬儀会場から溢れんばかりのご供花に驚きました。1000基近くはあったのではないかと推察されます。誰からも愛された小金澤さんのお人柄を物語っていた光景でした。謹んで哀悼の誠を捧げます。

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