共倒れ――10/27投開票・釧路市長選挙は保守系2候補が敗れる大波乱!(写真全5枚)

©財界さっぽろ

左は前回の市長選は接戦ながら競り勝った鶴間氏にリベンジを許し、頭を下げる蝦名大也氏(10月28日未明)。右は告示1カ月半前に急遽出馬を表明しながらまさかの落選となった笠井龍司氏(10月28日未明)

「背水の陣で臨んだが、不徳のいたすところです」
 日付変わって10月28日、深夜12時を回ったころ。釧路市長選挙の開票状況が関係者を通じて伝わると、前道議の笠井龍司氏はこう言って頭を下げた。
 ほぼ同時刻。現職の蝦名大也氏も敗戦を認め、集まった支援者を前に「力不足でこのような結果になり、大変申し訳ない」と述べた。
 当選したのは2万7103票を得た前道議の鶴間秀典氏。笠井氏は2万5702票、蝦名氏は2万1081票。地元保守層に根を張る2氏は互いの票を激しく食い合った末、まさかの共倒れに終わった。
 なぜ三つどもえの選挙になったのか。どうして敗れたのか。そして当選した鶴間氏にまつわる醜聞とは――。それぞれ別項で詳報する。

©財界さっぽろ
JR釧路駅前でトレードマークのゴミ拾いをしながら遊説し、支持者とも握手を交わす鶴間秀典氏(10月26日)
©財界さっぽろ
開票を見守った地方創生担当大臣・伊東良孝氏(右)と握手を交わす笠井氏。その目には涙がにじんでいた(10月28日未明)
©財界さっぽろ
蝦名氏の事務所へ挨拶に訪れた鈴木貴子氏(左)。同時投開票の衆院選で当選を果たした鈴木氏は父・宗男氏とともに蝦名氏とは後援会を同じにする親密な関係ながら、明暗が分かれてしまった(10月28日未明)

こちらもおすすめ

関連キーワード