【無料公開・先出し】独占直撃!長谷川岳が本誌記者に語った〝謝罪と反省〟【4月14日本編公開】

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気象庁開催イベントに出席後報道陣の取材を受ける長谷川岳氏(2024年4月6日、ポールスター札幌)

 航空機内の横柄な態度を演歌歌手・吉幾三氏に暴露され3週間。札幌市や北海道庁の職員が高い頻度・回数で長谷川氏詣でに出張を繰り返していたことが取りざたされるなど、炎上状態が続く北海道選出参院議員・長谷川岳氏。

 財界さっぽろはその最中の4月4日、東京・参議院議員会館の事務所で長谷川氏への単独インタビューを実施した。渦中の長谷川氏が本誌記者に語った内容について、その一部を以下に先行公開する。

感謝の気持ちが欠けていた

 ――演歌歌手の吉幾三氏が更新した動画で指摘した、航空機内での客室乗務員に対する対応について、まず伺います。

長谷川 : 最初にお話ししたいこととして、今回の一連の自らの行動に関しては、本当に不徳の致すところだと思っています。
 これまでの議員活動の中で北海道内179の市町村のみなさんにたくさん来ていただいており、私もできるだけお話を聞きたいと思い、毎日フルスロットルで対応しています。スピード感重視で仕事をし続けてきましたから、その中で感謝の気持ちが欠けていたところがありました。どうしても仕事モードのまま地元の北海道に帰っていくこともあったのだと思います。その中で「ありがとう」とか「失礼します」という気持ちが欠けていた。率直に反省をしています。

 ――動画内で指摘されたような客室乗務員への行為について、当時の記憶はありますか。

長谷川 : かなり頻繁に飛行機に乗るので……。正直なところ、記憶はありません。ただ、本当に申し訳なく思っています。基本的に、人に不快な思いをさせてはいけないわけですから。24時間365日、そこは気をつけなくてはいけなかった。政治家として航空行政にかかわって仕事をしてきた者としても、航空業界のみなさんにご迷惑をおかけしました。利用時に受ける遅延の案内などについても、特別な扱いではなくほかのお客さんと同じく普通にしてくださいと、航空会社の方にお伝えするつもりです。

 ――3月28日にご自身のブログで「時代に即した表現方法に変える」と表明されています。4月6日のイベント出席後の囲み取材でも同様の話をされました。

長谷川 : 自分の政治家としての素質に、本気で加えないといけないと思いましたし、これから変わるであろうと思っています。

 ――支援者、後援されている方からも「せっかく北海道、札幌市のためになることをしているのだから、もったいない」といった声があります。

長谷川 : ありがたいお話です。まさに今後は腹をくくって取り組まなくてはいけない。丁寧さを表現に付け加えることを約束したいと思います。

 ――ブログで指摘されていた発着遅延については、今年1月2日の羽田空港での事故以来、管制の問題から遅延が増えているという指摘もあります。

長谷川 : 私自身の対応は私自身の問題で改めるところは改めます。また、航空便の遅延ができるだけないようにするため、自らできることをする。これは必要なことですし、やらないといけないと思っています。
 ブログにも書きましたが、2年前の1月1日に私は7時間、大雪のために新千歳空港に閉じ込められました。天候の問題ですので仕方ないことは当然あるのですが、その間、気付いたことは生かしたいと思ってずっと飛行場の様子を見ていて気付いたのが、誘導路の除雪体制です。
 滑走路の除雪と航空機に雪がつくと飛べなくなってしまうので解氷液をかけて溶かす「ディアイシング」が同時に進められるのですが、滑走路に出るまでの誘導路の除雪体制が整っていないために、滑走路に出るまでの間に機体に雪がまた付着してしまって離陸不可能になっている場合があった。
 これはすぐ国交省にお願いして体制を整えていただきましたし、今年度は誘導路の複線化と解氷施設(ディアイシングエプロン)整備に予算が付きました。航空会社のみなさんへの支援だけでなく、そういう部分で自分自身、努力していくつもりです。

 以下、本編は4月14日日曜の午前9時に当サイト、15日月曜からは北海道内書店・コンビニエンスストアで雑誌版が発売となる。なお当サイト掲載版は誌面の都合で掲載できなかった部分を追加した増補版となるので、どうぞご覧ください。

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