【配信限定・無料公開】本誌記者が〝初入国〟No.1メイドカフェ「めいどりーみん」で〝萌え〟体験

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オムライスには好きな文字を書いてもらうことができる

 メイドカフェ「めいどりーみん札幌狸小路店」が12月20日にオープンした。コンセプトは「夢の国」。国内外で20店舗を展開し、キャストは700人以上。累計来店者数は600万人を超えるナンバーワングループだ。狸小路店は道内1号店となる。同店を知らない道民のために、本誌記者が“入国”してきた。

メイドさんを呼ぶときは「にゃんにゃん」、トイレは「お花畑」

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「めいどりーみん札幌狸小路店」(中央区南2西4)
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店前にはシステム案内の看板も設置
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グランドオ-プンのポスターも貼られていた

 先に伝えておくが、本誌記者(20代男性)はメイドカフェに行ったことがない。人生初体験だ。知識は「萌え萌えキュン♡」というおまじないを知っている程度のもの。普段とは毛色が違う“ファンシー”な取材現場に緊張感を持って、足を運んだ。
「めいどりーみん札幌狸小路店」は清水ビル(中央区南2西4)で営業を行っている。エレベータで6階に上がり、扉が開いた瞬間から“夢の国”は広がっていた。廊下を通って店に行くつもりだった記者は早々に“テンパった”。
「(チリリリリーン)ご主人様の入国です♡ようこそ!めいどりーみんへ!」
 記者があたふたしているのをよそに、メイドさんたちは笑顔で迎えてくれた。受付に進むと店内のシステム案内を受ける。
 説明してくれたメイドは「あめ」ちゃん。〝ご主人様、お嬢様にたくさんのハッピーをデリバリーするため、雨雲の上からやってきた”という。

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「一般のお客さまは60分毎に入国料880りーみん(円)とご飲食代をいただいておりますにゃん♡」
 メイドさん言葉の語尾は「にゃん」らしい。さらに“夢の国ルール”が存在する。
「店内の撮影はオッケイにゃん♡ただ、メイドちゃんは特殊な生き物なので、お客さまのカメラで顔を撮影したり、体に触れてしまうと、溶けてシュワシュワ~って居なくなっちゃいます……お気をつけくださいにゃん」
「また、私たちは特殊なお耳をしているので、呼ぶときは『にゃんにゃ~ん♡』でお願いします♡トイレに行きたいときは『“お花畑”はどこにゃん?』と聞いてくださいね」(あめちゃん)
 このときに、記者は“頭のネジ”を外してメイドカフェ体験をする覚悟を決めた。

恥ずかしいと思う心自体が“萌え”

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まりるちゃん

席に座るとメイドさんがコップに入った普通の水を持ってきた。
「“萌えの泉”でくんできた“萌えウォーター”にゃん♡」
 脳内をお花畑にした記者はこれくらいでは動じない。次いで自己紹介もしてくれた。
「私は “いちご型の彗星”から流れ星に乗って地球に遊びに来た『あぽろ』にゃん♡」
 記者は「あぽろ」ちゃんの腕に視線がいった。大きな絆創膏が貼られていた。思わず「腕のけがは大丈夫ですか?」と聞いてしまった。
すると、「流れ星で地球に来るとき、着陸に失敗してしまって♡」とさすがの対応。その後、注文の説明が始まった。
「料理メニューはQRコードをスマートフォンで読み取って注文をお願いにゃん♡」
 “夢の国”でもDX 化は進んでいるようだ。記者は1番人気の「デビューコース」をオーダー。内容はオムライス、ソフトドリンク、お土産、メイドさんとのツーショット券と盛りだくさんとなっている。
数分後、「ウーロン茶をお持ちしました♡」と記者のテーブルにソフトドリンクを運んできたのは「まりる」ちゃんだ。
「一緒に“おまじない”をかけてもらってもいいにゃん?」と声をかけられた。
記者と「まりる」ちゃんで「おいしくな~れ♡萌え萌えキュ~~ン♡」
 鏡で確認はしていないが、記者の顔は多分、赤くなっていた。
「照れますね」と記者が吐露すると、「まりる」ちゃんは「恥ずかしいと思う、その心が“萌え”なんですよ!」と返してくれた。
この言葉自体の意味を記者はいまだ理解できていない。しかし、理屈を抜きにして、その場にいた記者の心は救われた。

まりるちゃんの正体は……

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あめちゃん

 その後、オムライスも運ばれてきた。
「ご主人様がオムライスにケチャップで書いて欲しい文字はありますか?」と聞いてきたのは、先ほど受付をしてくれた「あめ」ちゃんだ。
「『財界さっぽろ』でお願いします!」と記者が返事すると、笑顔で快諾。
 デコレーションが終わると、ここでも一緒におまじないが必要だという。
「おいしくな~れ♡きゅるる~~ん♡」
 慣れとは怖いものだ。最初のおまじないほどの恥ずかしさはなく、むしろ楽しくなっていた。
「これで“キュルキュル”においしくなったにゃん♡」とあめちゃん。
 ここで記者は「“キュルキュル”においしくなるってどういうことですか?」と質問。
 すると、少し間が空いた後、「んーーー…・・“萌え”かな?♡』と笑顔を見せ、その場を去ってしまった。“萌え”の定義は広いようだ。
 オムライスは“おまじない”効果もあり、非常においしかった。その後、コース内容に含まれていたメイドさんとのチェキ撮影を行った。お相手はまりるちゃん。メッセージが書かれた台紙にチェキがセットされた状態でプレゼントしてくれた。
「にゃんにゃん!お会計お願いします」
 気づけば、記者も自然と“にゃんにゃん”ができるようになっていた。初めてのナンバーワンメイドカフェ体験に満足し、“出国”。現実世界へ“帰国”した。

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店内にはステージも設置され、ライブパフォーマンスも行っている

 最後にツーショット撮影の相手もしてくれたまりるちゃん。実はめいどりーみんの運営会社「ネオディライトインターナショナル」(東京)の執行役員でもある。全店の統括マネジャーを務める“レジェンドメイド”だ。
 財界さっぽろ2024年2月号では、札幌市内のコンセプトカフェに事情についての記事を掲載予定。その中でまりるちゃんには札幌狸小路店出店への思いやメイドさんの人材育成などを聞いている。

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