【無料公開】社用車用はPBタイヤで毎年交換がコスパ良し!スタッドレスの賢い選び方
半年もの間、降雪期である北海道。車を保有する世帯にとってスタッドレスタイヤは必需品だ。夏タイヤと比べて割高であるが、年々値上がりしているのはご存じだろうか。
原材料となる天然ゴムや石油価格が上昇。それに伴って製造コストが増加。また、輸送にかかる燃料代高騰など、物流コストの増加も売価に反映されている。
今年7月ごろに各メーカーが最大8%の値上げを発表。あるタイヤ販売店のスタッフは「コロナ前と比較すると30〜40%は高くなっている」と話す。
一般的に冬タイヤの寿命は3〜4年。それ以上経過すると、ゴムが硬化して性能が大幅に低下すると言われている。また、残り溝の高さは新品時を10分山とすると、摩耗して5分山以下になるとスタッドレスとしての性能はほぼ失っており、すぐさま交換した方がよいだろう。
どのくらい目が減っているのか、簡単な見分け方がある。100円玉の1の数字側を下にしてタイヤの溝にあてがい、1が隠れていればまだ使用可能。1が見えてしまっていたら替え時。
タイヤはさまざまな方法で購入することができるが、最も安く購入できるのはオンライン。しかし、製造年数が経過した在庫品や輸送時に傷がついたB級品も混ざっている可能性があるため注意が必要。また、ネット購入したものを整備工場などに持ち込んで取り付けてもらった場合、工賃を合わせると結果的に高く付くケースもあるという。
カー用品店大手「オートバックス」を道内で展開する北日本オートバックスタイヤ販売担当の伊藤真浩次長はこう話す。
「近年、タイヤの寿命を延ばすより、効き目を重視するメーカーが多くなっています。そのため距離を走る方であれば3〜4年もたないこともあります。そこでオススメなのが価格をグッと抑えたPBタイヤ。国内メーカーに製造を委託しており、新品であれば各社の主力タイヤと性能はそこまで変わりません。社用車はPBタイヤを毎シーズン履き替えた方が安全でコスパもいいでしょう」
ガソリンスタンドも比較的安く購入できるが、元店員からはこんな話も。
「タイヤを売れば売るほど特別ボーナスが出ることがあった。まだ使用できるのに少し〝オーバー〟にタイヤの状態を説明して新品購入を促したこともある」
購入価格を抑えるために中古タイヤも選択肢の一つ。
毎年3万本以上の中古冬タイヤを販売している石上車輌の石上将成部長は「新品を購入して4年使用するより、7〜8分山の中古タイヤを2シーズンごとに履き替える方が費用的にはお得になるかもしれません。ただし、中古市場は状態のいいタイヤから売れていき、早い者勝ちなのが難点です」と語る。