谷藤 典音氏【江別谷藤脳神経クリニック院長】
(たにふじ・のりと)1964年札幌市出身。92年東京医科大学卒業。中村記念病院勤務などを経て、09年11月江別谷藤脳神経クリニックを開院。
志の輪を広げ、真の医療人育成に傾注する
脳神経外科医として専門分野を診ながら、かかりつけ医としてコロナやインフルエンザ、帯状疱疹のワクチン接種にも力を注ぐ。接種数は年々増えており、江別市内で存在感を示している。
「高齢者は感染症に弱く、死亡リスクも高くなります。江別市内では医療スタッフの不足もあり、ワクチンを接種する医療機関が極めて少なく、地域住民を守るためには我々が踏ん張るしかない」
一方、こうした理念に賛同し、日々奮闘する現場スタッフを慮る。
「高齢化社会を背景に失語症や認知症、難聴の患者も増えており、受付を含む医療従事者のホスピタリティー向上が医療業界の課題となっている中、〝患者さんのため〟という芯を持った当院のスタッフを誇りに思います。病気だけでなく〝人〟を診る。志の輪を広げ、真の医療人を1人でも多く育成していきたい」