鈴木 俊一郎氏【寿産業社長】

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(すずき・しゅんいちろう)1973年生まれ。99年立命館大学経営学部卒業。米国留学を経て、01年日本スチール入社。03年寿産業入社。常務、専務を経て、18年社長に就任。

〝逆張り〟の人材育成で強い会社を目指す

 熱間圧延と呼ばれる鋼材の加工・成型プロセスで必要となる専用装置「ローラーガイド」を製造。シェアは国内不動のトップで、国外16カ国の製鉄所とも取引している。
 22年は環境開発事業が進展。開発と製造に携わる特殊抗菌粉末を塗料材に応用し、提携企業を通じて首都圏の医療機関に導入した。さらなる販路拡大を図り、外部顧問との連携も強化している。
 23年は3人の新卒者を迎え入れ、76人体制となる。
「社内の評価制度を一新し、各社員の目標達成度合を可視化する厳しい格付け制度を設けました。離職者も出ましたが、成果への適正な評価と報酬を求める社員が残りました」
 時代背景とのギャップも承知の上。「社員を甘やかすのは優しさではなく無責任。将来、苦労しないためにも厳しく育てます。強い社員が会社を強くし、強い会社こそが社員を守れる」と迷いはない。

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