木村 勇介氏【キムラ社長／ジョイフルエーケー社長】

（きむら・ゆうすけ）1966年札幌市生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、日本長期信用銀行入行。91年キムラ入社。02年社長に就任。16年ジョイフルエーケー、キムラリース社長に就任。札幌日台親善協会会長。早稲田大学札幌稲門会幹事長。

信用力を基盤に、新たな経営課題に取り組む

　23年はコロナ禍による巣ごもり需要が下降線を辿り、その中で新たな消費動向、経済動向への対応が迫られる年になると予測する。
「住宅資材を中心とするキムラの卸売部門は、30年にわたる取り組みでオリジナルの省エネ住宅・機器を開発。また20年を経たジョイフルエーケーを中心とする小売部門は、顧客ニーズへのきめ細かい対応などで売上増に貢献した」
　ペット同伴のフードコートのオープンや愛犬の撮影会、ＤＩＹコンテストの開催など話題づくりも欠かさない。
　経営の基盤を支えているのは１９４６年（昭和21年）の創業以来、キムラが培ってきた信用力にある。全道に広がる〝キムラＯＢ〟の人脈も力強い味方だ。
「私で３代目。昨年から創業家４代目が経営に参加し、ＳＤＧｓやＩＴ化による働き方改革など、新しい経営課題に取り組み始めている」