宮田自動車商会
次の100年に向け、事業領域を自動車以外に広げる
21年5月に創業100周年を迎えた自動車部品卸の道内最大手。顧客の自動車整備工場から好評なのが作業代行。同社の「テクニカルセンター」(札幌市白石区)が中心となり、自動車のカメラやセンサーの調整(エーミング)などを請け負って、整備工場をサポートしている。
新卒採用は好調で21年は大卒7人が入社。中途ではグローバル展開を見据えアジアからの人材も獲得した。
職場環境の整備にも取り組む。6月に千歳営業所が新築移転。8月に西営業所(札幌市北区)がリニューアル。いずれもガレージ風のお洒落な内装が目を引く。
「22年から自動車部品以外の商材の提案活動を本格化させます。整備工場以外のお客さまにも省エネソリューションを提案していく」と吉田英史常務。
1つは「THEAR」。室内空間用の輻射式冷暖房システムで、熱源に冷温水ヒートポンプを用いるため大規模メンテが不要。電力コストの大幅な削減が可能だ。もう1つがLEDライト。台湾のシンユー社製で、他社製品と比べ消費電力が低く長寿命、しかも明るいのが特徴。種類も豊富で高所照明や殺菌ライト、植物育成灯などがある。
今後は建設会社との連携も視野に入れ、ビルや商業施設、倉庫などへの普及を目指す。事業の柱に育てる計画だ。
「22年も9人を採用する。次の100年に向け顧客と従業員の満足度を高める。自動車産業の先にあるものを模索していく」と宮田祐市社長。