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中国で超大型リゾートを続々と開発

富良野に大型リゾートを企画。訪日客流入で北海道を元気に

 世界6カ国で事業を展開する中国民間最大手のテレビドラマ制作会社「海潤メディアグループ」。その関連会社として道内でリゾート企画事業を手掛けているのが「スターコンサル」だ。 
 2011年に北海道に進出した、同じ子会社であるリゾート開発の「リゾート富良野」と不動産販売の「海潤」の3社で不動産開発の企画から販売までを一手に担っている。
 中国・海南島では130万平方㍍の超大型リゾートを開発するなど、豊富な経験を持つ管利彬社長の采配のもと、18年から日本における活動を本格化。道内では、20年から富良野エリアのリゾート開発に着手し、スキー場の徒歩圏内に大型リゾートを計画している。
 同施設の総面積は約5万平方㍍。コンドミニアムを約250室、1室敷地500平方㍍、建物330平方㍍のヴィラを33棟、このほかホテルや温泉、日本食レストランなどを建設する計画。コンドミニアムとヴィラは中華圏を中心とした外国人富裕層がメーンターゲットで、冬はスキー、夏はラベンダーなど、富良野エリアならではの観光資源を生かし集客を図る。
「中国で北海道を舞台にした映画が放映され、特に富良野市は大人気。コロナ収束後のリバウンドが期待できます」と管社長。
 ホテルは日本人の長期滞在客も取り込む予定で、スキーや温泉だけでなく、子どもから大人まで楽しめる趣向を凝らした総合リゾートを目指す方針だ。
 管社長は「私は日本文化や生活が大好き。北海道はロマンチックな土地ですが、外国人目線で物足りなく感じる部分もあります。魅力が一層伝わるようなリゾートを企画したい」と語る。
 北海道では海外資本による投資が加速しているが、中でも富良野は〝第2のニセコ〟として注目度が高い。長引くコロナ禍で変化するニーズを的確に捉えたリゾートとするため、現在は市場調査に力を注いでいる。開業は5~6年後になる見通しだ。
 管社長は「北海道は重要な観光地ですが、コロナ禍で大きなダメージを受けています。当社のリゾートが、観光客の流入や他企業の参入につながり、北海道経済回復への一助となればうれしい。富良野市ともウィンウィンの関係で、ともに盛り上げていきたい」と意気込む。

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現場の視察に赴く管利彬社長(中央)
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管利彬社長
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富良野に従業員用の宿泊施設を建設中

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