電材重機

風力発電などの大規模プラント工事の受注が増加

　日本を代表するクレーンリース会社。国内最大級のクレーンなど特殊な重機を多数保有して、新興国を中心とした世界の建設現場に重機やオペレーターを派遣する。
　近年は風力発電関連の受注が拡大。風車の運搬から据え付け工事まで一貫して担う。日本国内では数社しかないため引き合いが相次ぐ。
　21年６月には上村正人氏が社長に就任。11月には本社を室蘭市から札幌市に移転するなど体制を整えた。
　地域貢献として室蘭市青少年科学館の後継施設のネーミングライツを取得。12月25日に「ＤＥＮＺＡＩ環境科学館」としてオープンする。館内には風力発電のＰＲブースも設ける。
　22年は稚内市、苫前町、島牧村で風力発電所、全国各地でバイオマス発電所建設に携わるなど存在感を示す。
　さらにグループ会社で海外業務を受注しており、シンガポールでは半導体工場の建設も受託した。
「室蘭市では製油所撤退などでメンテナンス業務が減少することが予測されます。平取ダムや北広島市のボールパークも完成が近い。伸びしろが見込める北海道新幹線や札幌冬季五輪誘致関連の工事獲得を目指していく」と上村社長。
　また、海外で洋上風力発電建設に携わった実績を生かし、国内への早期導入と関連事業の室蘭への誘致も目指す。