砂子組

建設ＤＸで人材育成。ＳＮＳ活用で業界の魅力も発信

　北海道において建設ＤＸの先進的企業だ。18年には同社の「ＩＣＴ施工」が国土交通大臣賞の第１号に輝いている。
「こうした最先端の技術を使うのは若い世代になります。10年、20年後の業界を担う人材の育成に励んでいきます」と砂子邦弘社長は語る。
　21年には社内で人間力の向上も兼ねた「ＳＵＮＡＧＯアカデミー」を開設した。
　ＤＸ・ＩＣＴ化は業界全体を悩ます人材不足に対する一手でもある。一方で「女性活躍」も推進している。
「３次元データの作成をはじめ、現場の支援を担当してもらうことなど、社内で女性が活躍できるフィールドを増やしていきたいです。企業の〝強み〟にもつながると考えています」（砂子社長）
　建設業界としては珍しく、ＳＮＳを活用した情報発信にも取り組んでいる。同社のインスタグラムでは、現場で働く人たちにフォーカスした写真家・山崎エリナさんらが協力。現場で撮影した画像がアップされている。
「『楽しく働く姿をオープンにしていこう』というのがテーマです。企業、業界全体の魅力発信にも寄与していきたい」と砂子社長。
　21年５月11日には、設立60周年の節目を迎えた。新たな年の３月には記念事業として、ＳＮＳにアップした画像をまとめた写真集の発行も控えている。