サッポロ不動産開発
生活スタイルや働き方の変化に合わせた空間を提供
「サッポロ不動産開発」は、21年から〝ひとから、まちを、はぐくむ〟を新たな経営理念として掲げている。
中核事業に位置づけられる「サッポロファクトリー」では、緊急事態宣言下の影響を受けたが、営業時間の短縮などテナント協力のもと、行政の方針に則って安全安心な施設の運営を行っている。
さまざまなブランドが集まる「アウトドアスポーツフロア」では新たなテナントの出店が相次いだ。
6月には、米国で100年以上の歴史を持つアウトドア用品メーカー「エル・エル・ビーン」がオープンした。
10月にオープンした「ロシニョール」は中高年には馴染みのスキーウェアブランドで、街着で使えるカジュアルなライン展開が評判となっている。
さらに食料品専門店「北野エース」がプロデュースする食品セレクトショップ「きっとあのえーす(キタノエース)」も出店している。
このほか、レンガ館の耐震補強工事のため、一部店舗が移転リニューアルした。
「買い物だけではなく、生活を潤し、来ると楽しめる施設づくりをしていきたい。生活スタイルや働き方が変化したことを受け、職場でも家庭でもない第三の場所であるサードプレイスになりたい」と細川恭伸札幌事業本部長。
今後も苗穂地区の再開発が進み、創成川イーストエリアが成熟する中で、隣接する永山記念公園と一体化した全天候型の商業施設であるサッポロファクトリーの存在感が増していくことは間違いない。