三和シヤッター工業 北海道事業部
幅広いラインアップで、災害時の人的・物的被害を回避
ノウハウを凝縮した 防水対策商品が好評
地球温暖化の影響を受け、日本国内では台風やゲリラ豪雨などによる被害が増加。昨年、大雪に見舞われた北海道においては、爆弾低気圧による暴風雪も増えている。企業にとって人的、物的、経済的被害を回避するためにも、BCP(事業継続計画)対策は今や欠かせないといえるだろう。
シャッターやスチールドア、間仕切りなど開口部製品の製造、販売の「三和シヤッター工業」では、スチール建材メーカーの国内最大手として、災害から建物や人命を守るための「防水対策商品」や「防火対策商品」「防風対策商品」などを幅広くラインアップしている。
近年、集中豪雨による冠水被害が増えている中で、ニーズが高まっているのがシャッターやドアなどの防水性を高めた「ウォーターガード」シリーズだ。
例えば電動パネルシャッター「防水シャッター」は、最大で3.0㍍の浸水に対応する。業界初の防水機能を有するパネル式シャッターで、同社の看板商品とも言える製品の1つだ。防水と防火・防煙の機能が1つになったマルチハザード対応タイプもあり、地下街や地下通路、建物の出入口などに採用されている。平常時は管理用シャッターとして使用でき、対応サイズは幅1.2~6.0㍍、高さ1.5~4.0㍍となっている。
同社のノウハウが凝縮された製品はシャッターだけではない。ビルや商業施設に用いられるスチールドアの「Sタイトドア」は、2㍍の浸水まで対応可能。機械防水性と防火性を併せ持ち、既設のドアにも取り付けることができる。
一方、施設やオフィスのライフラインでもある機械類を守るためには、より強固な防水能力が必要となるため、設備室や機械室などをプロテクトする「Wタイトドア」も提案している。防水性、気密性、水密性を備えた二重構造の防水ドアで、津波加重にも耐えられ、最大3㍍の浸水に対応可能だ。
また、パネルを置くだけで浸水防止ができると好評なのが「オクダケ」。
商品名の通り、設置は3枚の防水板をレール内に置くだけ。固定金具も必要なく、2分ほどで組み立てられる。地下鉄や地下階段のほか、ビルやマンション、店舗、工場や倉庫などの出入り口の浸水防止に効果的だ。分割構造になっており、専用バッグにコンパクトに収納が可能。持ち運びが簡単なのも災害時には重要な要素となる。
同シリーズには、防水板が6枚の「オクダケH(ハイ)」、開口幅が3㍍の「オクダケW(ワイド)」、レールの施工が不要な「オクダケレールフリータイプ」の全4タイプがラインアップされており、用途や設置場所に応じて選ぶことができる。
加えて、手軽に浸水対策ができる「オスダケ」は、手動ハンドルボックスのボタンを押すだけで、自重によって防水板が自動で下がってくる。防水準備の目安は約15秒。地下鉄や地下街、店舗、工場や倉庫、ビルやマンションなどの出入り口に向いている。
風が強い地域や暴風雪が多い地域には高強度シャッター「耐風ガード」シリーズがお勧め。高強度の耐風フックと一体化形鋼の耐風ガイドレールを標準装備した重量シャッターで、沿岸部や湾岸部の施設、物流倉庫のトラックバースなどからの引き合いが多いという。同製品のパネル構造やローラー軸をさらに強化して、高い耐風圧強度を実現したオーバースライダー型の「耐風ガードOSD」も用意されている。
地震や停電対策製品で損害を最小限に留める
内閣府は、今後30年以内に千島海溝を震源とするマグニチュード8.8以上の大地震が起きる可能性を最大40%以上としているが、同社では地震への対策も講じている。
2014年以降に設置した重量シャッターには「軸受への振れ止め」と「巻取シャフトの両側へのズレ止めカラー」の2つを標準装備しており、シャッターカーテン落下のリスク低減を図っている。14年以前の既存シャッターについても地震発生時の安全性を高める取り組みも行っており、「ズレ止め用割りスペーサ」と「軸受連結バー」の2つを追加で取りつけることができる。
また、災害発生時の停電対策として用意したいのが、シャッター開放用電源供給システム「Eコネクト」だ。電動シャッターは停電時に開閉ができなくなるため、逃げ遅れや閉じ込めが発生する危険がある。同製品は、バッテリー装置や発電機を利用することで、停電時でも作動可能。一次側電源の設置工事も不要なため、導入コストが削減できる。さらに、開閉器を交換することで、手動開放タイプの既設シャッターを電動化することも可能。これは業界初の画期的なシステムだ。
風雨にさらされるシャッターやドアが非常時に適切に作動するためにはメンテナンスが重要となるため「防水シャッター」等にはメンテナンス契約が必須。その他の製品についても多様なメンテナンスサービスが用意されている。各商品やサービスの詳細は、北海道事業部まで問い合わせを。