橋本 潤美氏【ロジネットジャパン社長】

（はしもと・ますみ）1972年札幌市生まれ。小樽商科大学商学部卒。96年札幌通運に入社。ロジネットジャパン総務・企画担当部長、取締役人事担当部長、専務取締役経営企画管理本部長などを歴任し、20年４月から社長。

地域住民の生活を守る物流サービスを構築

　21年は感染対策と事業拡大の〝両立の１年〟だった。コロナまん延当初、市場全体が影響を受けたが、その後、需要は回復。大手流通との取引が拡大したことなどから業績は堅調に推移した。北海道から九州まで広がるネットワークの強さが後押しをした。
「物流サービスは地域住民の生活を守ることが使命です。コロナ禍でそれをより強く意識した１年でもありました」
　輸送サービスの向上を柱に、グループ全体で業務の効率化などに努めてきた。ドライバーの指導ではモバイルを活用し、情報共有の徹底も図る。
「22年は引き続き、人材への積極的投資を行いつつ、24年から本格化するドライバーの労働時間の規制に向けた体制づくりの完遂に取り組みます。中期３カ年計画は同年３月がひと区切りとなります。売上高７００億円、経常利益38億円という目標の達成に向けて邁進していきます」