中山 茂氏【中山組社長】

（なかやま・しげる）1954年滝川市生まれ。77年成蹊大学卒業後、80年に中山組に入社、社長室長に。以降、88年常務、97年専務を経て01年から現職。在札幌インドネシア名誉領事

１８０カ所以上の現場を若手と一緒に視察

　若手の内勤社員を連れた建設現場の視察を定期的に行う。これまでに足を運んだ先は１８０カ所を超えた。
「当社がどのように成り立っているのか。いかに多くの人に支えられているのか。内勤者が自分の目で見て、改めて考える機会になっています」
　今期完工高は２７０億円前後を見込む道内指折りの建設会社。それだけに協力会社も多く、現場訪問は「私にとっても、協力会社のみなさまとフランクに話せる貴重な機会になっています」と笑顔を見せる。
　社員との距離感も近く、コミュニケーションを絶やさない。改革や新技術の導入などに際しても、常に現場の意見を重視して決定を下す。
「23年に創業１００周年を迎えます。記念プロジェクトの委員会を社内に立ち上げました。現場がさまざまなアイデアを出し、検討を進めているところです」