高木 茂光氏【セーフティーステップ社長】
(たかぎ・しげみつ)1968年札幌生まれ。クサビ式足場のニーズの高さに注目し、導入が進んでいた本州で足場事業のノウハウを学ぶ。98年、29歳の若さで足場工事・レンタル事業を起業。道内でも業界トップクラスの規模を誇る。
逆風下で安定したサービス、成長軌道復帰へ
クサビ式足場の施工で、道内トップクラスの規模を誇るセーフティーステップ。
21年はコロナに加え、鋼材高騰による足場部材の急激な値上がりと供給減少により、逆風が吹いた。そうした中でも先手を打って部材を確保し、現場を円滑に回した。
「例年以上にお客様の要望に応える体制を維持するのに苦労しました。当社を信じて任せてくれたお客様に感謝、感謝です。コロナを言い訳にせずに安定したサービスを続けることで新たな信頼につながりました」と振り返る。
新サービスの「敷鉄板レンタル」の認知も広がり新規顧客開拓に貢献。足場との相乗効果も出てきたという。
建設業界で進むデジタル化の面でも顧客の要望に応えている。自社開発の管理システムをクラウド化するなど、IT分野でも強みを発揮している。22年は全国7拠点で成長軌道への復帰を目指す。