齊藤 晋氏【アルデバラン理事長】
(さいとう・すすむ)1969年生まれ。函館ラ・サール高校、自治医科大学卒業後、北海道大学病院をはじめ道内医療機関の勤務を経て、09年稲積記念病院院長。翌年に医療法人社団アルデバラン理事長、13年さっぽろ二十四軒病院開設。14年9月社会医療法人認定。
超高齢化社会を念頭に新たな展開を模索
10年春の開院当初から、急性期治療後の後方支援医療機関として役割を果たす。「手稲いなづみ病院」「さっぽろ二十四軒病院」を運営し、呼吸器疾患やプライマリケアを対象とした外来、人工呼吸器や血液透析治療を必要とする患者の入院治療を軸とする。また、へき地への医師派遣を続けており14年には公益性の高い社会医療法人になった。
コロナ禍においても姿勢は揺るがない。徹底的な感染防止策を講じてストロングポイントである人工呼吸器治療、血液透析治療を提供し続ける。
「経営面でもコロナの影響はほぼありません」と盤石な土台を基に目下、次のステップを描く。「超高齢化社会を間近に控え、ご自宅や施設で暮らす高齢者の医療を支える必要が高まっています。ポストコロナの状況、機能分化を謳う地域医療構想の行方も注視しながら、当院の将来的な可能性を広げていきたい」