岡本 啓治氏【丸彦渡辺建設社長】

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(おかもと・けいじ)1957年札幌市出身。北海学園大学工学部建築学科卒業。80年丸彦渡辺建設入社。17年常務、18年専務を経て21年社長就任。

〝誠実さと技術力〟を引き継いだ経営を実践

 21年4月に就任。北海道を代表するゼネコンを率いる。
「経営理念である誠実さと技術力を継承する。藤城英樹会長(前社長)の築いた安定した財務基盤をさらに強化する」
 専務時代から業務改善や効率化、生産性向上に取り組んできた。社長就任時には社内に「施工改革推進グループ」を新設。現場担当者の書類作業などをサポートする内勤部署で残業時間の削減に寄与できる。
 業績は堅調で、ここ数年は新卒採用も安定。若い世代も順調に育ちつつある。「不況時に採用を控えた結果、業界全体がいびつな年齢構成になっている」と、今後も定期採用の継続に取り組むほか、22年は人事評価制度を刷新し組織のモチベーションを高める。
「今後はプラント改修や機械メンテナンスの分野を拡大する。SDGsやカーボンニュートラルにも貢献して持続できる企業を目指したい」

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