猪又 將哲氏【ファイバーゲート社長】

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(いのまた・まさのり)1965年愛知県生まれ。北海道大学経済学部卒業後、損保会社を経て通信業界に転身。03年同社をインターネット関連事業として創業。マンションインターネット、Wi‐Fi事業などを手掛ける。19年東証1部、札証に上場。

いざプライム市場へ。太陽光発電にも全力

「半導体の世界的な供給不足が自社ルーターの生産に影響を及ぼし、通信トラフィックも膨大に増えた。コストアップをして通信品質を担保した。あらゆる建物にWi‐Fiが設置される時代が訪れる」
 通信端末の増加、IoTの普及などによる通信トラフィックの増大は、通信電波の大衆化ともいえる。成長が見込めるのはメディカルWi‐Fi。入院患者にとってWi‐Fiは必須。低コストで導入でき、信頼性の高い同社に医療機関、介護施設から引き合いが相次いでいる。
 新たな挑戦も始めた。子会社の「オフグリットラボ」を設立しての太陽光発電だ。
「22年2月には実証実験棟が竣工する。電気の自家発電、自家消費による電気代定額賃貸マンションになる」
 市場区分見直しでは、東京証券取引所からプライム適合の通知が届いている。最高ランクの市場で躍動する。

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