秋庭 征富氏【北幹警備保障社長】
(あきば・まさと)1972年札幌市生まれ。91年同社入社。営業、総務、技術、機械警備管理の全部門を経験し、09年から常務。14年社長に就任。
警備はサービス業、有人警備の機械化を提案
21年8月27日、創業者である父・一富氏が鬼籍に入った。
「先代が構築したミスを防ぐ精度の高い警備システムは不変です。これを時代に合わせて運用する。警備業はサービス業。サービス業は変化に対応していかなければならない」
21年から取り組んでいるのは有人警備の機械化だ。
「今後さらに労働人口が減るのは間違いありません。システム導入による無人化で人材不足を解消すれば、有人警備の人件費を半減させられます」
例えば医療機関の夜間警備ならば、外線電話や訪問に同社が遠隔対応する。賃貸住宅の夜間緊急対応用コールセンター業でも豊富な実績を持つ同社だからできるサービスだ。
21年はすでに4カ所の医療機関と契約。22年は10~20カ所の導入を目標に、大型ビルや商業施設へも働きかける。
「機械をコントロールし、管理をするのは人。人材教育、定着率向上にも力を入れます」