阿部 智哉氏【向仁会理事長/サポートライフ会長】
(あべ・ともや)1961年小樽市生まれ。北海学園大学、日本福祉学院、日本福祉教育専門学校卒業。92年向仁会常任理事就任。01年同理事長、サポートライフ会長就任。社会福祉士、精神保健福祉士。
還暦を迎え心機一転。先端拠点の開設へ
道南エリアで医療と介護サービスを提供する。
「超少子化・高齢化・人口減少が一層加速する地域社会に順応するには理念を一新する必要があった」と、自身が還暦を迎えた21年に、新たな事業理念「WRAP VISION(ラップビジョン)」を打ち出した。
22年4月には、国内初の試みとなる、地域包括支援センター機能と自立相談支援機関を一体化させた福祉拠点所の開設を控える。さらに、新たな診療科として整形外科もスタートさせる。所有する介護施設や健康管理、地域住民の治療面強化を図る計画だ。
一方、オランダ発祥の在宅ケアモデル「ビュートゾルフ」の導入にも積極的。小規模専門チームが地域に密着し、医療、介護、リハビリテーションを一体的に提供するものだ。
「医療介護複合施設がもっと必要。ビュートゾルフ型地域包括システムの構築を推進する」と高齢化社会に切り込む。