エースメンテック

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排液処理で発生した有機物を脱水し再利用する「排液処理システム」

水をテーマに循環式トイレを開発。食品ロスにも切り込む

「エースメンテック」のモットーは〝かけがえのない水資源を守る〟だ。同社ではSDGsの6番目の項目である「安全な水とトイレを世界中に」を推進している。
 2020年には、自然界の水質浄化の仕組みに近い活性接触酸化処理法を用いて、汚水を浄化する設置型循環式トイレ「MORIMI’S (もりみず)」を開発した。下水道設備がない場所にも設置可能で、排出や汲みとりをほとんど必要としないため河川などを汚染しない完結型の循環システム。特許も取得して国外での設置実績も多く、水資源の保全に貢献している。
 昨年からは、後継型の「MORIMI’S FORCE1」の販売も開始。新たに昇降装置を内蔵しており、重機を使わずに設置や撤去が可能となった。災害時の避難所など、下水道が利用できない状況下の有効手段として注目されている。
 一方、近年は大手企業を中心に、食品加工場や市場などから排出される残渣を産廃処理ではなく、堆肥化装置を利用して農地還元する事業が推進されている。同社はこの堆肥化装置から出る排水を短時間処理する排水処理システムを国内で初めて開発した。「処理した水は洗浄水などに再利用が可能です。排出行為を制限し、安全な水資源を再利用することで、自然環境への負荷を軽減できる」と福岡忠博社長。

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http://acemaintec.com

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