ネットジャパン
「ネットジャパンBB」で躍進。本州への進出を目指す
賃貸物件向けのネット無料設備「ネットジャパンBB」をはじめ、防犯カメラやロードヒーティングの遠隔操作サービスなどを提供している「ネットジャパン」。
主力のネットジャパンBBは、NTTが提供している光回線に、インターネットサービスプロバイダの「v6コネクト」を接続することで、アクセスが集中するシーンでも高速通信を維持。機器は「外付け型」と室内のデザインを損なわない「埋め込み型」をラインアップし、導入から保守までワンストップで対応を行い、コストの低廉化を実現した。
近年はリモートワークやオンライン授業が一般的になったことで、需要が増加。16期の新規導入数は、前年対比148%増となる6881戸に導入し、累計導入物件数は2652棟、3万7423戸(3月23日現在)に導入。札幌市内・近郊では高い導入率を誇り、北見市ではトップシェアを確立。現在は旭川市と釧路市でも営業を強化している。
斉藤慎也社長は「地元の管理会社と協力関係を構築しつつ、契約件数を伸ばしていきたい。来期の目標は1万戸です」とシェア拡大に意欲的だ。
営業力強化を目的に、昨年6月には本社をリニューアル。開放的なオフィス空間としたことで、営業部・工事部・サポート部の部門間でこれまでよりも密接な連携が取れるようになった。
また、今後は業務効率化を図る社内システムの導入を予定しているほか、人材確保にも努めていくとしている。
「中長期的に10万戸の導入を目指していますが、その実現には北海道でトップシェアを取り、道外にも進出する必要があります。そのためにも、既存社員の営業力強化と人材確保は急務です」と斉藤社長。
また、通信技術の発達を見据えた展開も視野に入れている。
「今後はさまざまな家電がネットワークにつながる『ホームIoT』の普及が進んでいきます。スマートロックデバイスをはじめとした商品の取り扱いも進めていき、当社の優位性を打ち出していきたい」と斉藤社長は抱負を語る。