ニトリが石狩DCを稼働。道と災害応援協定も締結

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建屋は214㍍×337㍍。新たな北海道の物流拠点として9月から本格稼働する

 家具・インテリアチェーン国内最大手「ニトリホールディングス」の大型物流倉庫「石狩DC」が石狩新港地区に完成し9月に稼働する。北海道と災害時応援協定も締結した。

 完成した「石狩DC」は延べ床面積が約7万7000平方㍍と札幌ドーム1・4個分に相当。自動搬送ロボット(AGV)といった最新設備を導入するなど道内物流の拠点となる。
 ニトリホールディングス(本社・札幌市)では、物流拠点の再編を進めており、2025年までに3500億円を投下して全国8カ所にDCを整備する計画。「石狩DC」はその第1弾となる。
 8月26日の完成セレモニーで似鳥昭雄会長兼CEOは「道内の店舗数が25に増えEC事業も拡大し、これまでの札幌DC(手稲区新発寒)が手狭になった。新施設は札幌圏と石狩新港に近く好立地。物流効率をさらに高め、お客様に還元できるよう努めていく」と意欲的に語った。
 また、当日は北海道と災害発生時の救援物資の供給や、被災地への配送支援の拠点として石狩DCを使用する「北海道災害時応援協定」を締結。「創業の地でこのような活動ができることは感慨深い」と似鳥会長が話すと、鈴木直道北海道知事は「大規模災害時の物資供給体制の強化と整備を進めており、今回の協定締結で、道民の安心安全につなげたい」と感謝の意を述べた。

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鈴木直道北海道知事(左)と似鳥昭雄会長兼CEO

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