北央道路工業
安全管理を徹底。インフラ整備を通じて地域に貢献
「北央道路工業」は、1966年創業。道央圏で建設業などを手掛ける宮脇グループの一社だ。
舗装工事や道路の維持管理のほか、除雪作業やアスファルト合材の製造販売、産業廃棄物処理などを手掛け、沼田町、岩見沢市、更別村にアスファルトプラントを所有。道内全域のインフラを支えている。
宮脇グループは、同社のほか、土木工事を請け負う「こぶし建設」(岩見沢市)、「杉原建設」(札幌市東区)、「馬淵建設」(岩見沢市)、「丸栄山下建設」(札幌市白石区)、「高橋建設」(岩見沢市)や、公園施設の設計や施工、建設資材販売を行う「北辰」(岩見沢市)、農作物の生産販売を行う「空知こめ工房」(沼田町)の8社で構成。グループ全体で道内のインフラ整備を担っており、全社が堅実に安定的な成長を続けている。
同社のモットーは「第3者に迷惑をかけない」だ。舗装工事中の水道管等の埋設物や架空線の損傷によるライフラインの遮断、歩行者通路の段差による転倒事故や、重機等の接触による物損や死傷事故といった業務上の公衆災害防止に向け、現場の安全管理や指導を徹底してきた。社用車の事故防止対策ではGPSで管理。速度超過など危険運転対策にも取り組んでいる。
一方で、地域貢献活動にも積極的なことも特徴だ。清掃活動や高齢者宅の屋根の雪下ろしや除排雪、小・中学校の歩道補修、地域イベントへの参加など、活動は多岐にわたる。
三澤朗社長は「工事が円滑に進むのは、地域の方々のご協力があってこそ。当社にできることはどんどんやって恩返ししていきたい」と語る。
業界の人材不足を見据えて、育児休暇の取得奨励や2018年からはベトナム人技能実習生の受け入れを開始。岩見沢市内に全室個室でWi‐Fi完備の宿舎を設備するなど、就業環境の改善にも着手した。
今後は、24年に始動する建設業の働き方改革に向けて、4週8休制の整備や賃金引き上げに対応していく方針。三澤社長は「働きやすい環境づくりに力を注ぎ、永く地域に貢献できる企業を目指したい」と語る。