ほくほくフィナンシャルグループ【IR特集】

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右は兼間祐二副社長(北海道銀行頭取)左は中澤宏社長(北陸銀行頭取)

長期ビジョンを策定し、新中期経営計画をスタート

 傘下に北海道銀行と北陸銀行を収める広域地域金融持株会社(本社・富山県富山市)。2022年3月期の連結決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が1777億9300万円(前年同期比1.0%増)、経常利益が302億8100万円(同6.0%減)、当期純利益が205億2600万円(同3.8%減)と増収減益となった。コンサル関係や投信関連の手数料収入が増加したことなどが増収の主な要因。一方、国債等債券損益等が減少したことから減益となった。
 北海道銀行単体では、経常収益が14億円の増加、当期純利益は5億円の増加となり増収増益を確保している。
 次期に向けて22年4月には新中期経営計画「Go forward with Our Region」をスタート。営業エリアにおける人口減少や少子高齢化に伴う経済活動の縮小や労働力不足、また社会や経済のデジタルシフトが加速することを踏まえ、長期ビジョン「課題解決を通じて地域・お客さまとともに持続的成長を実現」を策定した。
 また、長期ビジョンの実現に向けて「総合的なコンサル対応力向上」「環境分野」「DX推進」「ウェルビーイングのある働き方実現」「グループ総合力の強化」「ガバナンス強化」という6つの重点戦略を定め、新たな事業領域に挑戦する期間と位置付けている。次期決算予想は、経常利益が310億円、当期純利益は190億円としている。

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北海道銀行は増収増益。コンサル関連手数料収入が好調だった

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