イケア初上陸、当別にポップアップストア
安くてシンプルなのに、デザイン性に優れてオシャレ。ソファ、ダイニングテーブルなどの大型家具から、子ども用品などの雑貨まで、豊富な商品数から家族全体で楽しめる。それが「IKEA(イケア)」の家具だ。
そんな〝ファスト家具〟が、5月20日、北海道に〝初上陸〟した。日本法人イケア・ジャパンの期間限定店舗「IKEAポップアップストア」が石狩管内当別町にオープン。19日には会員限定のプレオープンも行われた。
開設期間は11月中旬までで、場所は「北欧の風 道の駅とうべつ」の敷地内だ。約150平方㍍の空き地にコンテナハウスを設置し、約250点の商品を展示。うち200点が購入できる。残り50点は公式オンラインで買うことが可能。
店舗の混雑が予想されるため、当面の間は、事前予約か、当日は入場受付が必要だ。
今回のポップアップストアは、日本進出20周年を記念した事業で、当別町とスウェーデンのレクサンド市が姉妹都市提携を結んでいる縁から実現した。
イケアの発祥はスウェーデンで、1943年に創業。60年代に入ると海外出展に力を入れる。ヨーロッパを〝制覇〟すると、アメリカ、カナダなどの北米から、中国、オーストラリアといったアジア、オセアニア地域まで拡大。今では世界最大の家具量販店とうたわれ、売り上げは7・1兆円(2023年)。世界61カ国、約460店舗を展開している(24年時点)。
日本には1974年に初進出。ところが、売り上げが伸びず、86年に一度撤退。その後2002年に再進出を果たす。現在日本国内には15店舗ある。
北海道には、というと、〝イケア未開拓地〟だった。イケア側がとくに道内に熱視線を送っていたとされるのが10年以上前のこと。当時、道内マスコミ関係者も、その動向を注視していた。ところが、ここ最近は進出情報はあまり聞かれなくなっていた。かつて「北海道はニトリの発祥地だから、なかなか進出して来られないのでは」(マスコミ関係者)というアングラ情報が流れたこともあった。
小売の店舗展開で重要なのが物流網の充実だ。イケア・ジャパンはこれまで札幌、旭川、函館に商品受取りセンターを置き、オンライン注文品に対応してきたが、25年夏、新たに釧路、苫小牧、帯広の3都市に新設するなど拡充を図ってきた。
イケア側は今のところ、未定としているが、利用者が関心を寄せるのは常設店の出店だ。25年にオープンした広島県の店舗は、前年24年に開設した期間限定ショップの好評を受け、常設店出店につながったという。当別のポップアップストアも、同様の流れをたどる可能性は考えられる。
特集内では過去、何度か財界さっぽろが報じてきたイケア進出説の本誌掲載記事を紹介する(施設の名称などは掲載時のまま)。