【特集】専門分野別 知っておくべきドクターと医療機関
いざというときはもちろん、予防や早期受診の観点からも医療情報の収集は必須だ。しかし、膨大なインターネット上から事前に探し出すのは至難の業。本誌が専門分野別に厳選した道内のドクターと医療機関をピックアップしたので参考にしてほしい。
信憑性の低い情報で、病気が悪化することも
昨日まで元気でも、病気やけがは突然襲ってくる。常日頃から医療情報を収集しておくことが重要だ。また、早期発見や予防の観点からも〝かかりつけ医〟を持つことが推奨される。
しかし、全ての疾病に明確な解決策があるわけではない。同じ病気でも、性別や年齢などによって症状は異なる。医師や医療機関によって可能な治療方法や実績、保有する医療機器、技術などにもばらつきがある。当然、治療結果も変わる。
また、長期にわたって通院し、ドクターと関係を築くケースもあるため、「話しやすさ」など「医師の人柄」も大切となってくる。自宅からの「通いやすさ」も重要だ。
さらに、患者自身の「希望」も考慮したい。「新しい治療よりも実績のある従来の術式を使いたい」や「複数の術式から自分で選びたい」など要望もさまざまあるだろう。
ドクターや医療機関を選ぶ際には、自身の希望と優先順位を整理したうえで、さまざまな視点から情報収集しておくことが必要になる。
とはいえ、飲食店のように「食べ歩いてお気に入りの一軒を見つける」ことは難しい。多くの人が情報収集源として、インターネットを頼ることになるが、情報が膨大すぎて取捨選択ができない。
そればかりか、真偽不明な情報も多い。例えば2016年には大手IT会社が運営する医療系まとめサイトが問題となった。医療サイトを名乗りながら、疑似科学やスピリチュアルといった医学的に根拠の無い記事を掲載したり、取材をせずに記事を無断転用していたケースもあった。
ネットで調べる弊害も出ている。スマホを使って自己診断したために通院が遅れたり、専門ではない病院を受診してしまい、病気を悪化させてしまうというパターンもある。以前に比べ、ドクター選びや医療機関選びはより難しくなっているといえる。
ドクターの経験や可能な術式をわかりやすく
そこで本特集では、財界さっぽろのネットワークを駆使して独自に情報を収集。「知っておくべき」をテーマに道内のドクターと医療機関をピックアップした。
医師本人や医療機関に取材を敢行しており、ドクターや医療機関を4分野でわかりやすく掲載している。1、2、4部では疾病などの専門分野別にこれまでの経験や得意とする術式、人柄などを中心に取材。3部では診療科目や医療スタッフの連携、グループ内のネットワークなどについて取り上げた。
万が一の際に役立つことはもちろん、すでに病を抱えている患者が手術先を比較検討する際にも活用してほしい。