【道内9都市“戦禍の爪痕”】〈滝川市〉軍需産業の知られざる拠点だった

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建設中の「北海道人造石油滝川工場」(滝川市所蔵)

北海道は軍事関連物資の供給基地として大きな役割があった。滝川市で「人造石油」生産の巨大な化学工場が所在した。「石油の一滴は血の一滴」という言葉をご存じだろうか。  20世紀、石油は戦時下で戦況の行方を左右するほど重要な資源だった。 日本はもともと石油資源の乏しい国。1937年の盧溝橋事件をきっかけに日中戦争勃発。戦争が長引き、アメリカの参戦も否めない状...

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