【道内9都市“戦禍の爪痕”】〈釧路市〉戦時記録の詳細を残すことができた「文学の街」

釧路駅から幣舞橋までの市街地は火の海となった
高度経済成長期を迎え、戦中の記憶が薄れ始めた1970年代、当時としては出色の戦時資料『釧路空襲』が世に出た。この本は釧路が文学を愛する街だからこそ生まれたという。
1945年7月14日・15日、釧路市は太平洋上に停泊する米軍空母艦載機の攻撃を受けた。14日午前4時55分、第一波の偵察機10機編隊が飛来。これを皮切りに5時4分から午後3時30分ごろま...