【独自・4月号先出し】教職員が9年で100人退職、札幌第一高と北嶺中高運営の希望学園、理事長が行った壮絶パワハラ
札幌第一高校
受験者数が道内私立高校トップの札幌第一高と、道内屈指の進学実績を誇る北嶺高。運営を行う学校法人希望学園では、現理事長就任後、教職員の退職者数は100人近くに上っている。
勤続1年未満で55人退職
希望学園は、札幌第一高校(以下、一高)と北嶺中・高等学校(以下、北嶺)を有する学校法人だ。1958年に札幌南高の初代校長を務めた山口末一氏が一高を開校。86年には北嶺中が開校し、3年後に高校が開校している。
2025年度の道内私立高入試を見ると、一高受験者数は定員400人に対し、2110人で全道トップだ。
北嶺は1学年3クラス120人前後と少数規模ながら、道内屈指の進学校として知られる。高校での募集は行わない〝完全型中高一貫校〟の男子校で、24年度の東大合格者数は7人。国公立大医学部の進学者数はなんと40人にも及ぶ。
学年の3分の1が医学部に進学しており、現役合格率全国1位を記録したこともある。25年度入試の出願者倍率は11・0倍。道内5会場のほか、仙台、東京、名古屋、大阪でも入試を実施している。
「高学力の男の子の親なら、中学受験で北嶺を目指すか、高校受験で札幌南を目指すというのがセオリーです。医学部狙いなら北嶺がベスト」(札幌市内の塾講師)
現理事長の丹田貢氏は一高卒業生。北海道大学水産学部を卒業後、一般企業を経て一高の理科教諭として入職し、教頭に昇進。その後、事務職にくら替えし、事務長、事務局長、常任理事を務めた。
かつて、一高は部活動の強豪校として知られていた。男子バドミントン部は、全道大会27連覇という大記録を達成。野球部は春夏合わせて過去6度甲子園に出場している。
しかし、丹田氏が教頭に就任して以降、方針を転換。部活動にかける予算を削減し、進学実績向上に努めた。
校内や同窓会からは反発も起こったが、結果として生徒募集に好影響を及ぼした。大学合格者数は伸び、24年度の国公立大合格者は207人、北大合格者は道内私立高校トップの27人を数える。
丹田氏は理事長就任以降、両校にほぼ出勤せず、電話やメールで仕事の指示をしている。入学式や卒業式、北海道私立中学高等学校協会などの会合にも顔を出さない。その人物像はベールに包まれている。
本誌が入手した内部資料では、丹田氏の理事長就任後約9年間で希望学園を退職した職員は約100人(定年や期限付き採用者の満了も含む)。勤続1年未満での退職者は55人に上る。教員を入れればもっと増える。
丹田氏によるパワハラは、「過度の管理体制」「電話やメールによる人格攻撃」「管理職を通した間接的圧力」「反省文の強要」「休日や退勤後の職務強要」「人事権の乱用」など。
さらに、丹田氏と職員との通話の約11時間分の録音記録や、管理職に対する〝苦言〟メール、職員から丹田氏に提出された約60通の〝反省文〟や、退職の際の〝合意書〟を入手した。
3月15日発売の財界さっぽろ4月号では、これらのパワハラの実態について詳報している。


